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地元を離れるうしろめたさ

私は、阪神淡路大震災で被災しました。
被害のひどい地区ではありましたが、奇跡的に自宅は半壊で崩壊を免れました。しかし、半壊であったがために、補助金が十分には下りず、今もほんの少し傾いた決して安全とはいえないまま建っています。

全壊した住宅が多かったので、近くの公園で炊き出しが行われていました。ボランティアの方が、炊き出しに誘いに来てもくださいましたが、私たち家族は行くことができませんでした。裕福だったわけではありませんが、被害の少なかった地域に親戚が住んでおり、食べることに困っていなかったこともありませすが、自宅が倒壊しなかった私たちが、炊き出しに参加することは忍びない気持ちでした。

体調と、小さな子供がいたため、私は実家を離れて祖父母の暮らす東京に出ました。
被災したふるさとを捨てていく。
申し訳ない気分でいっぱいでした。
復興を遂げた今でも、実家に帰るときはどうしてもうしろめたい気持ちが残ります。

東日本大震災では、神戸よりももっと田舎の地域が被災しました。
地元のつながりが強いでしょう。
地元にとどまり、復興に尽力するということも大切なことではあります。
しかし、体調の都合、仕事の都合など、どうしても地元を離れなくてはいけないという個々の事情も出て来ます。

地元を離れてもできる復興の手伝いもあります。
それでも、地元を離れる人間にはうしろめたさととどまれない悔しさがあります。
どうか、とどまれない人たちを、責めないでください。
ふるさとを思う気持ちは同じだということを、理解してください。

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